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笹幸恵
2022.2.13 11:23皇室

「皇室特権」という名の「皇室いじめ」はもうやめなさい。

今週の週刊文春&週刊新潮(2/17号)ウォッチング。
どちらも悠仁さまの進学先を話題にしているが、
何だかもう明確にスタンスが分かれた印象。

文春
「考えるのはあなた」
紀子さま”孤独の悠仁さま教育”

悠仁さまの進学先が筑波大附属高校が
規定路線であること、教育に熱心なのは
紀子さまであることを記した上で、
これまでの子育てを紹介している。
「考えるのはあなた」って、紀子さまが誰かに
言われたのかと思いきや、そうではなかった。
悠仁さまがいたずらをしたとき、叱るのではなく、
そう言って自分で考えさせるのだという。
皇室を支える宮内庁の人々の仕事を見学させたり、
戦争について学ぶ機会を持ったり、
山登りに連れていったり、音楽に触れさせたり…。
登山トレーニングは紀子さまもご一緒なのだとか。
すごい!!!
紀子さま、ご立派だなあという印象だ。


一方の新潮、こちらは特集2本立て。
「皇室特権」再びで「秋篠宮家」の2月危機
「小室圭さん」が深刻
「ビザ問題」を外務省に相談!

2ページちょっとをこの記事に費やしているが、
要は小室さんのビザについて、
あーでもない、こーでもないと
最初から最後まで憶測を並べている。
いろんなビザの種類があることはわかった。
けど、それ特集で取り上げるべきネタか?
結局、最後は悪意ぷんぷん。
(要約)
ビザは抽選があったり、審査が厳しかったりするから、
小室さんは焦って外務省に相談してるぞ!
アメリカに滞在を続ける一番確実な方法は、
大学に入り直して学生ビザで留まることだぞ!
眞子さんのヒモ同然となれば、
大きな批判が巻き起こるぞ!!!

お前の母ちゃん出~ベ~ソ~並みの結論だ。
たとえヒモでも、何で批判が巻き起こる?
眞子さんはもう民間人だ。
民間人の家庭のお財布事情がどうであろうと、
誰かに批判されるいわれはない。
朝ドラを見てみろ。
深津絵里演じる大月るいの夫・ジョーさんは、
いつトランペットを再開するのかと思って見ているけど、
ずっとヒモだ。ヒモのまま、ヒロインはいよいよ
川栄李奈になろうとしている。

2本目は悠仁さまの進学先について。
「悠仁さま」”筑波附属”合格発表へ
「”裏口”ルート」で国民と利害衝突

タイトルもそうだが、もうリードから読むに堪えない。
間もなく秋篠宮家にもう一つの「危機」が訪れる。
それは他ならぬ長男・悠仁さまの高校進学。
在籍されるお茶の水女子大附属中から
”どのように”進学なさるのか。
成りゆき如何では、ご一家がふたたび
批判にさらされないとも限らないのだ。

「どのように」って、何度も報じられている
「提携校進学制度」だろう。
一般国民が享受している自由が制限されているのだ。
学校ぐらい、好きなところに行ったっていいではないか。
学びたいことをのびのびと学んだっていいではないか。
何が問題なのだ?
それが豊かな人格を形成するのなら、
皇室を戴く国民にとって喜ばしいことのはずだが。

宮内庁が「未成年者の進学を憶測に基づいて毎週のように
報道するのは如何なものか」と苦言を呈したことに
ついても、”宮内庁関係者”とやらにこう語らせている。

「悠仁さまが特別制度で筑附に進んだことが
判明すれば、”報道は憶測ではなく事実だったではないか”と
宮内庁、ひいては秋篠宮家への疑念が生じかねません」

何を言っているのか。
少し静かにしてくれと言っているのに、
憶測か事実かに論点をすり替えて、
「疑念が生じかねない」と脅している。
まるで駄々っ子の言い分だ。
そもそも疑念が何かもわからない。

結局、新潮は秋篠宮家が何をしても
気に入らないのだ。
「皇室特権」「皇室特権」と騒がしいが、
それこそ「皇室いじめ」にほかならない。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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